手動でのsitemap.xmlの作成手順

そもそも「sitemap.xml」の意味

検索エンジンのクローラーにウェブサイトの構造を伝えるための重要なファイルです。その主な意味と目的は以下の通りです:

  1. サイト構造の明確化:
    • ウェブサイト内のすべての重要なページのリストを提供します。
    • サイトの階層構造を明確に示します。
  2. クローリングの効率化:
    • 検索エンジンのクローラーがより効率的にサイトをクロールできるようにします。
    • 新しいページや更新されたページを素早く発見できるようにします。
  3. インデックス化の促進:
    • 重要なページが確実に検索エンジンのインデックスに含まれるようにします。
    • 深い階層にあるページでも、検索エンジンに認識されやすくなります。
  4. 更新頻度の伝達:
    • 各ページの更新頻度を示すことで、クローラーの再訪問のタイミングを最適化します。
  5. ページの重要度の指定:
    • サイト内の各ページの相対的な重要度を示すことができます。
  6. 大規模サイトの管理:
    • 多数のページを持つ大規模サイトでも、すべてのページを効果的に管理できます。
  7. 国際化サイトのサポート:
    • 多言語サイトの場合、各言語版のページを適切に示すことができます。
  8. モバイルページの指定:
    • モバイル専用ページがある場合、それらを明示的に示すことができます。
  9. SEO(検索エンジン最適化)の改善:
    • サイトの可視性を高め、検索結果でのランキング向上に寄与する可能性があります。
  10. エラーの検出:
    • 404エラーや他の問題のあるページを早期に発見するのに役立ちます。
  11. コンテンツ戦略の支援:
    • サイトマップを分析することで、コンテンツの構造や更新戦略を見直すことができます。
  12. 新規サイトの迅速なインデックス化:
    • 新しく立ち上げたサイトが素早く検索エンジンに認識されるようにします。

手動でのsitemap.xmlの作成手順

1)XMLファイルの作成

テキスト形式でファイル名は sitemap.xml が一般的です。

2)XMLの宣言

ファイルの先頭に以下のXML宣言を追加します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

3)urlsetタグの追加:

XML宣言の後に、urlsetタグを追加します。これはサイトマップのルート要素です。

<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9">

</urlset>

※xmlns=”http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9″でXML スキーマを指定しています

XMLスキーマ:

XMLファイルの内容を定義する仕様

4)URLエントリの追加

urlsetタグ内に、サイトの各ページに対応するurlタグを追加します。

<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9">
  <url>
    <loc>https://example.com/</loc>
    <lastmod>2024-07-12</lastmod>
    <changefreq>daily</changefreq>
    <priority>1.0</priority>
  </url>
  <!-- 他のURLエントリを追加 -->
</urlset>

各URLエントリの詳細:

  • loc: ページのURL(必須)
  • lastmod: ページの最終更新日(YYYY-MM-DD形式)
  • changefreq: ページの更新頻度(always, hourly, daily, weekly, monthly, yearly, never)
  • priority: ページの相対的重要度(0.0から1.0の間)

サイトの全ページに対してURLエントリを追加します。

xmlCopy<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9">
  <url>
    <loc>https://example.com/</loc>
    <lastmod>2024-07-12</lastmod>
    <changefreq>daily</changefreq>
    <priority>1.0</priority>
  </url>
  <url>
    <loc>https://example.com/about</loc>
    <lastmod>2024-07-10</lastmod>
    <changefreq>monthly</changefreq>
    <priority>0.8</priority>
  </url>
  <url>
    <loc>https://example.com/products</loc>
    <lastmod>2024-07-11</lastmod>
    <changefreq>weekly</changefreq>
    <priority>0.9</priority>
  </url>
  <!-- 他のページも同様に追加 -->
</urlset>

5)ウェブサーバーへのアップロード

作成したsitemap.xmlファイルをウェブサイトのルートディレクトリにアップロードします。

6)robots.txtの更新

robots.txtファイルにサイトマップの場所を指定します。

https://example.com/sitemap.xml

robots.txt:

robots.txtは、ウェブサイトのルートディレクトリに置かれるテキストファイルで、ウェブクローラー(検索エンジンのボットなど)に対して、サイトのどの部分をクロールしてよいか、どの部分をクロールしてはいけないかを指示するためのものです。以下に詳細を説明します

7)Google Search Consoleへの提出

Google Search Consoleにログインし、サイトマップを提出します。

注意点

  • URLは絶対パスで指定し、エンコードされている必要があります。
  • 大規模サイトの場合、複数のサイトマップファイルに分割することを検討してください。
  • 定期的に更新し、最新の情報を反映させることが重要です。
  • XMLの構造が正しいことを確認するために、XMLバリデーターを使用することをおすすめします。

この手順に従うことで、基本的なsitemap.xmlファイルを手動で作成できます。サイトの規模や更新頻度に応じて、自動生成ツールの使用も検討するといいでしょう。